『すみません 所長。明日から 一週間ほど 休みを頂いても いいですか?』

奏斗が 出て行った部屋で

私は 事務所の所長に 電話を掛けた。


『んっ?一週間も?何か あったの?』

『少し 息抜きが したいんです。急に…勝手なこと言って 申し訳ないんですけど。』

『今 町田さんの仕事 落ち着いているよね?わかった。ゆっくり 休んでいいよ。』

『わがまま言って 本当に すみません…』


休暇の 許可を もらった私は

すぐに 航空券を 予約していた。


これ以上 奏斗とは 付き合えない。


1人で ゆっくり 考えたいから。

ちょっと 海外へ行ってみよう。


1人でも 大丈夫… 多分。