クレッグもそれに同意する。

「まあ、ミレイナさんが?」

 セシリアはミレイナにクレッグを探してくれとお願いしたものの本当に探し出してくれるとは思っていなかったようで、驚いたようにミレイナを見つめる。
 ミレイナは少し気恥ずかしく感じて身じろぐと、後ろを振り返った。

「私と言うより、あの子達が頑張って探してくれました」

 その場にいた全員がミレイナの連れていた魔獣達に注目する。そこには三匹の子供のフェンリルと、一匹の子供のラタトスクがいる。

「そうか、確かにこの三匹はゴーランと同じフェンリルだから、探す能力もあるのかもしれないな。セシリア様の言ったとおりだったということか」

 ラルフがふむと頷く。

「ラトも手伝ってくれました」

 ミレイナはすかさず補足した。ラトが木に登って周囲を見てくれなかったら、クレッグを探し出すことはできなかった。

「あと、ドラゴンが僕を運んでくれたよ。パクって」