「ねね渚、今日どっかでご飯食べない?」



「あーごめん、今日やることがあるんだ」



「またー?なんか最近ノリ悪くない?なんかあった?」




「ううん、なにもないよ。ただ、ちょっと忙しくて」




「そっかあ。じゃあまた今度絶対行こうね!」




「うん。また誘って」



そういって、また申し訳なくなる。




本当は忙しくなんてない。




もちろん、勉強は大変だけど帰りにご飯を食べるくらいの余裕はある。



でも、なんだか最近なにをやってもたのしくない。



生きる意味をなくしたように。



いつからだろう。こんなになににも感情がわかなくなったのは。




ああ、あの日からか。




あの人のせいで、わたしはこんなんになっちゃったんだ。




美咲といると羨ましくなる。



楽しそうで、きらきらしてて。




一緒にいて楽しいけど、それと同時に辛くなる。

だから私は遊びには行かないんだ。



いつか美咲にあたってしまいそうで...




そんなことを考えていたら家に着いた。




家に着くと、お母さんがいた。