1時間目の途中、私は授業に飽きて空を見ていた。

雲がひとつもない綺麗すぎる空。

私の心とはまるで正反対のよう。

空を見るといつも苦しくなる。

あの時を思い出すから__

ー5年前ー

『お母さん!一緒に公園行こ』

『いいわよ。渚はほんとに公園が好きね』

『うん!だって渚が好きなお空が見えるから!』

『そーね。今日も空が綺麗だね』

『どうしてお空はこんなに綺麗なの?』

『難しいなあ。それはね、大人になったらわかるよ。自分で確かめてみなさい』

『そっかあ。大人になったらわかるのかあ。大人ってすごい!!』

『あ!みて!あの雲羊に見えるよ!』

『どれどれ。わかんないよ。』

『だから、あれだってば。お母さん見えないの?』

『あっ渚。手放さないで、危ない、、!!』


『痛った、、お母さん痛いよお母さ、』

『お母さん?』

そこには血を流しているお母さんがいた。