よく知っている男性が、菫さんと笑顔で寄り添って映っているのだ。【彼が誕生日のお祝いをしてくれました】と書かれている。
同じタイミングで麻那も気づき、驚きの声を上げる。
「えっ、これ増田部長じゃん!」
「だよね……」
まったく予想外だった繋がりに、開いた口が塞がらない。このことからすると、菫さんのお腹の子の父親は部長だと考えるのが自然だろう。
「じゃあ、昨日彼女が会社に来ていたのも、部長が絡んでるのかも?」
顎に手を当てる麻那が呟き、私も同調して頷いていたときだ。
最新のほうへ戻ると、つい今しがた投稿が更新されたらしい。すごいタイミングだと思いつつ注目して、私は目を見張った。
どこかの建物から空と街並みを切り取った写真と共に、ぽつりぽつりと記されたメッセージ。
【大好きだった、彼の場所。もう来ることはない。さようなら】
それを見た瞬間、以前ランチをしたときに聞いた菫さんの発言が蘇ってきた。
『彼のマンション、古い物件だから屋上に自由に上がれてね。景色はたいしたことないけど、あの開放感が好きでよく癒されに行ってるの』
ここは、増田部長のマンションの屋上? だとしたら……とてつもなく嫌な予感がする。
同じタイミングで麻那も気づき、驚きの声を上げる。
「えっ、これ増田部長じゃん!」
「だよね……」
まったく予想外だった繋がりに、開いた口が塞がらない。このことからすると、菫さんのお腹の子の父親は部長だと考えるのが自然だろう。
「じゃあ、昨日彼女が会社に来ていたのも、部長が絡んでるのかも?」
顎に手を当てる麻那が呟き、私も同調して頷いていたときだ。
最新のほうへ戻ると、つい今しがた投稿が更新されたらしい。すごいタイミングだと思いつつ注目して、私は目を見張った。
どこかの建物から空と街並みを切り取った写真と共に、ぽつりぽつりと記されたメッセージ。
【大好きだった、彼の場所。もう来ることはない。さようなら】
それを見た瞬間、以前ランチをしたときに聞いた菫さんの発言が蘇ってきた。
『彼のマンション、古い物件だから屋上に自由に上がれてね。景色はたいしたことないけど、あの開放感が好きでよく癒されに行ってるの』
ここは、増田部長のマンションの屋上? だとしたら……とてつもなく嫌な予感がする。