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「ケートちゃんさぁ、少し素直になったら」

「…だから、何の話」

「はー…話になんねえ。ケートちゃんってバカなの?」

「最低」

「…うっぜー」




家に着いてすぐ。


私は片岡くんの部屋に連行され、ベットに座らせられ、隣に座った彼に尋問のようなものを受けていた。


俯いて視線を合わせないようにしているはずなのに、隣から感じる圧がすごい。

そんなに見ないでほしい。




「じゃあ、俺からいい?」




かたくなに何も言わない私にしびれを切らした片岡くんが言った。

何を言われるんだろう。
膝の上で手を握りしめ、彼の言葉を待つ。