ふいぃーっ!

やっと一日がおわったぜぃっ!

今日、部活あったよね?楽しみだなぁ〜
そんな僕に部活仲間のゆうとが言った。

「おぉい、はると。今日部活なしになった!……あれ?ゆうと?」

ずーーーーーーん
まじかよぉ…

楽しみにしてたのに…

どーしよ、放課後。

っ!こういうときはるりちゃんの顔を見て元気出すしかない!

あれ、いない。
あ、そういえば図書館の掃除…ぷぷっ

行っちゃろ〜っと

るりちゃん。俺の幼なじみの桃井 瑠璃葉。

るりちゃんは可愛い。なんか小動物みたいで、むぎゅーっとしたくなる感じ。

正直言って、恋とかわからないけど、好き?って聞かれたらこう答える。

「るりちゃん、だぁ〜いすき♡」

本棚の前に見えた、小さな背中に抱きついた。

と言っても僕の方が背が高いからおんぶみたいになる。

「わっ!はると⁉︎」

るりちゃんが振り向いてくれた。

かわいいなぁ。

このるりちゃんをいつかは僕のものとして金庫に閉じ込めておきたいなぁ。

そしたらアイツどういうだろw
アイツとはるりちゃんのもうひとりのおさなな…

「わっ!」

るりちゃんが転ぶ!直前で僕は前に回り込んで抱きとめた。

こう見えて運動神経はいいのだ。

「っ!ありがと…っていうわけないじゃない!」

そう言って立ち上がろうとするるりちゃんにまたちょっと
いたずら心が沸いた。

「相変わらず素直じゃないなぁ。悪い子はこうしてやる!」

顔を挟んでキスをしようとすると、
案の定るりちゃんは顔を真っ赤にして逃げようとする。

真っ赤なかわいい顔に免じて許すとするか。

僕はほくほくしながら図書館掃除を手伝った。