「…いっ。…ももいっ……」

まだ呼んでるみたい。だれだろ。

「ももいっ‼︎起きろっ!桃井 瑠璃葉!くぉらっ!」

スパコーン……

ひゃっ!頭に激痛が!

見上げると血のついた鈍器を持った犯人がこちらを…
見ているわけがなく、ただの怒った橋本先生がこちらを睨んでいた。

‥‥…………っ⁉︎

一気に目が覚めた。

「ひゃぁっ⁉︎」

わ、わわたしまた寝ちゃってた!?

隣を見ると、くくくっ…っと笑っているはるくんがいた。
くそぅ…おのれ…あとで覚えとけっ!

「桃井!今は授業中だ。お昼寝の時間じゃない。ちゃんと話を聞けっ!」

あーぁあ。橋本先生お怒りじゃないの…

「はぁーい。すみませんでしたぁ」

わたしはぶうたれて、教科書を出す。

「桃井。教科書178ページの最初を読め。」

はいはい、わかりましたよっ。

「………えっと〜。地球に上の表面には、陸地と海洋があり、その比は…」

「…桃井。今は国語の授業だぁっ!放課後居残りで図書館の掃除っ!」

………っくぅ…
教科書前の時間のじゃないの!

………図書館の掃除やだなぁ。ひろいしさ…

「わかったか!?桃井!」

「は、はいぃっ!桃井 瑠璃葉、放課後、図書館掃除に参りますぅっ!」

………………はぁ