「プレゼント…だよね?」

「そうだよ!…おじさん、サンタさんのお友だちでしょ!」

紳士は何故こんな季節はずれにと思いましたが

これ以上は男の子の笑顔を壊してしまうと

聞くのをやめました。

「それじゃあ、私も彼の手伝いをしてこようかな」

「おじさんもあした、来てくれるの?」

「ああ、そうするよ」

小さな家の玄関から

町外れの道へと真っ直ぐ続く楓の森の開けた道を

紳士は男の子に見送られ、小さく消えてゆきました。