「聞こえてますか!?」


少し前に授業で習った救急措置の方法を思い出そうとしたとき


「……っう……っう……がバっ」

「あっ……よか…った」


やっと男性が反応した。私は安心して、無意識のうちに言葉が出ていた。

男性がゆっくりと体を起こした。

ふと男性の顔を見る。

……!!

目が合った瞬間強い風と共に遠くで鳴っているような鈴の音が頭の中でで鳴った。