やっと、昼休みだ。

私の腹の虫が悲鳴をあげているのが聞こえる。

古典のおじちゃん先生の声は、もはや子守唄だった。

よく耐えたぞ私…。


私の前の席の子は他の友達の所で食べるらしく、席を離れていた。

だからそこに椿ちゃんが座って、一緒にお弁当を広げる。


「椿ちゃんのお弁当めっちゃ美味しそう〜!!」

「ほんと!?嬉しい、自分で作ったんだ〜」


椿ちゃんは可愛くて料理もできるのか!!!

すごい女子力…私も何か、女の子っぽいことに挑戦してみようかな。

料理上手になることを目標のひとつに加えることにしよう。

*

「あのね、椿ちゃん。聞いて欲しいことがあるの」