教室に入り、自分の席を探す
廊下側から2列目の1番後ろだった



体育館に集まり入学式が行われた

周りを見渡すと同じ1年なのに色とりどりの頭や奇抜な髪型がある


…………もしかして、ココって本当に不良校だったりして。校則がユルイってだけじゃないよね……?

なんか、私だけ……浮いてない?



式が終わり教室に行くと先生がいないから教室の中は騒がしい


前に座っていたクリーム色のボブヘアの女の子が振り返る


「私、大橋凛(オオハシ リン)って言うの。あなたは如月彩夢ちゃんね?ヨロシクね」



ニッコリと笑った顔が、とてもキュート
色白で目が大きくて、くりくりっとしてて私より少し背が低い彼女は小動物に見える



「う、うん。ヨロシクね」


すると凛の隣の席の子が話しに入って来た


「それよりさッ朝!玖賀先輩と新條先輩と一緒に登校してたよね?あ。私、宮田菜摘(ミヤタ ナツミ)ヨロシク」


私より少し大人びた雰囲気で、とても綺麗


黒髪でサラサラのロングヘアを耳に掛けながら、キラキラした目で見られてタジタジな私


同じ黒髪なのに、こうも違うのかと無意識に触る自分の髪


「う、うん…入学前に たまたま知り合って…可愛がってもらってるの」


あんまり詳しく教える訳にいかなくて、ざっくり話す


「そーなんだ〜。いいなぁ!あの人達、ここら辺じゃ有名なんだよ」


菜摘の言葉に、凛も頷いている


「え??そーなの?!私も近くに住んでるけど全然知らなかったよ?」


「はぁ?うそぉ!!マジで言ってんの?!」


すごく驚かれ、まるで知らないのが非常識みたいだ


「う、うん」


そんなに有名なの?!ってか、どういう風に有名なの?!


……やっぱ、イケメン集団だからか?でもテツは違うよな…テツは見た目、厳ついクマさんって感じだし……イケメンには入らない



首を傾げてると先生が教室に入って来た
さっきまで騒がしかった教室は静まり返る


先生の話しが始まった為、凛達との会話が中断されたから結局、何で有名なのか分からないままになった