ポツンと1人残された私は 目の前の女子達から物凄く睨まれている……
「おい、てめぇ!!陸斗さんと輝真さんと どういう関係なんだよ!?」
集団の中の女子が、女とは思えない形相で迫ってきた
綺麗に巻いた栗色の髪、付けまつ毛でバッサバッサのパンダメイク、そして真っ赤な唇
…………最悪……
「どんな関係って言われても………」
……同居人?とか言ったら血祭りに上げられそうだし
「何とか言えよ!」
ドンっと肩を思いっきり押されてバランスを崩す
あ。ヤバい…倒れる
衝撃に備えて目を瞑る
「………」
いくら待っても倒れる気配がない
そっと目を開けると、目の前のパンダ女と女子集団が何やら固まっていた
「?」
目線を辿って後ろをみると、クマさんが私を支えてくれていた
「テツ!!ありがとう」
「おぅ、彩夢ちゃん大丈夫か?」
「ってか如月、入学早々なにやってんだよ」
「……私は何もしてない」
「どーせ、陸斗と輝真だろ。どんまい彩」
「だな。彩ちゃんも大変だな!ハハハ」
テツ、永瀬雅也(ナガセ マサヤ)呼び名はマッサー、宮島颯太(ミヤジマ ソウタ)、菊池慎二(キクチ シンジ)が次々に言う