凛を傷付けられてテツはずっとイライラしていた
SNSの履歴検索が思いの他、時間がかかってしまっている
結局、明日また続きをする事なった
翌日、輝真は珍しく朝早く起きてきた
「おはよ。輝真、もぅ起きたの?珍しいね」
「はよ。今日は学校休むわ。陸が起きたら言っとけよ。今日中に調べ終える。じゃー、行ってくるな」
こんな時ばっかり早起きなんだから
半分呆れて、朝食を準備する
暫くするとリビングに陸斗が顔を出した
「おはよ」
「おはよ。輝真、ビルに行ったよ。今日、学校 休むんだってさ」
「あぁ…分かった」
学校に着き陸斗と別れて靴を履き替える
登校のピーク時間って事もあり、昇降口から既に生徒でいっぱいだった
人混みを抜けて階段を半分まで上った時、肩に掛けていたバッグを後ろから力強く引っ張られた
その勢いで私の体は傾いて、咄嗟に出た手は空気を掴むだけ…
気付いた時には足が宙に浮いていた
『きゃーーーー!!!』
周りの叫び声が聞こえた時、体に強い衝撃を受け私の意識は途切れた