ビルの3階へ行くと、二人がパソコンと睨めっこ中

ソファーで颯太とテツがテーブルに地図を広げてマジックで書き込んでいた


「……何してるの?」


「あ?これか?これまで『蜘蛛』と出くわした場所に印つけてんだよ。陸斗、輝真、見ろよこれ…この地区に集中して現れてんだ」


颯太にそう言われて二人は地図を覗き込んだ


「ここは…確か」

ポツリと呟いた輝真と目を合わせた陸斗は唸る様な声を出した


「あぁ、菜摘が住んでいる付近だ」


「確信は持てないが、大方 読みは当たってる筈だ。ぜってぇ尻尾掴んでやる!」


テツはテーブルをバンと叩いた