「輝真!ジュース、おかわり!」


バンッと飲み干したグラスをテーブルに置いた


授業の後、菜摘を追いかけて聞きたい事あったのにいつの間にか居なくなってた


すごくモヤモヤする


「酒、おかわり!みたいな感じで言うんじゃねぇ!……ったく」



「輝、俺も。……んで、お前は何をイラついてんだ?いい加減、話せよ」



隣に座った陸斗は片肘をついて輝真からグラスを受けとった



コトッと私の前にもグラスが置かれ、中の氷がカランと涼しげな音を立てる



「今日の移動教室の時…」


私は菜摘との会話の内容を話した


「どう思う?何か引っかかるんだよね。モヤモヤして気持ち悪い」


二人とも話しを聞くなり、顔つきが変わった


「直接関わってないにしろ、何かあるな…」


「あぁ。菜摘と『蜘蛛』が繋がっているか調べてみる価値はあるな」


輝真は、すぐに慎二に連絡を入れる