溜まり場へとやって来た私達
集まっている皆に陸斗達は状況を説明した
次の日からいつも通りの生活をしながら水面下で地道な情報収集を開始した
数日後、凛が入院している病院へとバイクを走らせる
あんまり大人数だと迷惑になるから、陸斗とテツの3人で凛を訪ねた
コンコン
「どうぞ」と中から凛の声
ガラッとドアを開くと左腕にギプスをした痛々しい姿があった
「凛ッ!!」
側に駆け寄ると青黒く腫れた目元と左頬に大きく入った擦り傷があった
「心配かけてゴメンね。連絡入れようとしたけど携帯…壊れちゃって」
「うん、凛のお母さんから聞いたよ」
テツが凛に寄り添うと、これまでずっと固くしていた表情を崩した
「テツ、俺ら戻るから…帰りは気をつけろよ」
「……ッ、あぁ……悪ぃな。玖賀」
小さく震えるテツの背中を横に、陸斗は私の肩を抱いてドアを開けた
「凛、また来るね」慌てて言った言葉に、小さく微笑んで手を降ってくれた
チラッと陸斗の顔を盗み見る
陸斗は…暫く会えずにいたテツを凛と二人っきりにしてあげたんだね
「ふふっ陸斗は優しいね」
顔を覗き込んだら照れ隠しなのか、ヘルメットを無理やり私の頭に被せてきた
「ちょっと!首ッ折れちゃうよ」
「折れても、病院の前だから安心しろ」
………ヒドくない?
溜まり場へと戻った私達は凛の容態を教えた