皆で覗き込む様にパソコンの映像を見ると、そこには凛が歩いている姿があった
その後ろから男の人が走って来て、車道の方に凛を押した瞬間…前から来た車に接触した
目を背けたくなるような事故の瞬間
「ひ…ヒドいッ」
凛を押した男の人は、踵を返して走って行った
「で…この男のアップ画像が……これだよ」
慎二は手慣れた手つきでパソコンを操作すると、画面がパッと切り替わった
「コイツ…」
ボソっと呟いたテツに陸斗が応える
「気付いたか?」
「藤田じゃん。って言う事は…アイツらが動いてるって事?」
颯太が陸斗を見ると険しい表情で頷いた