「私、凛の家に行ってみる!テツ、凛の家どこにあるか教えて」
ポンと肩に手を置かれ振り返ると陸斗が私を覗き込んだ
「彩夢、落ち着け。無闇に動かねぇ方がいい。何もねぇ事を祈るが…もし、これが誰かの仕業だったとしたら、後先考えずに動くのは相手の思うツボだ」
そうかも知れない……陸斗の言う事は間違っていない
でも……今、動かずにいて…もし手遅れになったとしたら…?
私は、きっと後悔する…!
「陸斗、それでも。私は凛の友達だから!何もせず ただ待っとくなんて出来ないよ!」
そう言うと、勢いに任せて廊下に飛び出した
「彩夢ちゃん!俺もッ一緒に行くよ」
「おい、待てって」
慌てて追いかけて来たのはテツと颯太だった
「陸斗は?」
「何かあった時の為に、陸斗とマッサーは残るって」
「とりあえず、俺らは凛ちゃんの家に行ってみよう!」
そう言って3人で凛の家に向かった