「うっそ…」
えっ、まってどうしよう。
何度も、何度も確認するけど。
「あぁっ…さいあくっ」
ガックリ肩を落とした。
「詩好ー、違ったよー」
ほっ…
って、なにほっとしてんのさ!
わたし、早川詩好。
中学1年生になった。
今日は、中学校の入学式で。
クラス表を親友のまなと確認してる。
……ああっどうしよう
自分の名前を1年2組にあるを見たあと
もう1人の、"あのひと"の名前を探す。
そして、まず1年2組にはないことと、
まなのクラスである1年1組でもないことを
知った。
正直ほっとした。