「よし!全員揃ったようだな、それじゃ行くぜ!」
「テンション高ぇよ羽山」
「でもワクワクするね!遊園地行くみたい」
歩き出した羽山に続いて、俺、そして浮かれモードの晴彦が続く。
決して廃れては居ないが、華やいでも居ないこの町の電灯は少し広い等間隔で、歩き慣れてるとはいえ、少し暗い。
時折通る車のランプに照らされながら、俺たちは駅へと向かった。
「ねね、俺ね、T病院の噂話ネットで調べてきたよ!」
「おぉ!よくやった晴彦!どんなのが出てきたんだ?」
「あのねぇ…」
言いながら晴彦はバックの中をごそごそと漁ると数枚の紙束を取り出した。
そこにはどこかの掲示板をそのままプリントアウトしてきたのだろう、沢山の文字が並んでいて、薄暗い道中では見えないからと携帯のライトで照らしながら晴彦は読み上げていった。