「プレゼントも決まったし、あんたが今日やることは、

家に帰って明日着る服を決めたら、念入りにお肌の手入れして早く寝ることだね!」



さゆみんが、いいね?と念を押してくる。

私は小さく頷いて、それから明日行く場所や着ていく服の指南を受けた。






「告白は何年経っても記憶に残るからね!落ち着いて伝えなよ!」


「う、うん……」


「そういえばあたしの彼も100本のバラの花束抱えて告白してきたときは、ちょっと感動したな〜」

「私は酸欠なるんじゃないかって思いながら伝えたよ〜。言葉にしようとすると涙出てきてさ〜」

「人気者に告白するんだもんね〜。それは緊張するよね〜。

私はLINEで突然告白されて、3度見くらいしたよ。そういえば、嬉しすぎて夜眠れなかった」


女子力組が彼との告白の思い出に想いを巡らせているのを、なんだか微笑ましくみてしまう。


みんなにとって『告白』の思い出が、どんなに大切なものなのかが伝わってくる。








放課後、シナが私のクラスまで迎えにきたときにも、みんなは「頑張れ」って応援してくれた。


「何か頑張ることでもあるの?」

と不思議そうに尋ねてきたシナに、

「月曜日テストあるから、頑張れって……」

なんて適当に誤魔化したら、「それは頑張れ。卒業できなくなるぞ」と過分な心配をされてしまった。