<陽葵side>
「陽葵、お母さん海外行くからうちの会社の社長の息子さんと住んでくれない?」
お母さんのこんなひとことから始まった
私、坂本陽葵はまぁ〜普通の高校に普通に通う普通の高校2年。得意なものと言えば家事かな
そしてお母さんは全国トップクラスの株式会社の社長秘書をやっている
それで会社の海外進出のためとか何とかであんなことを言い出したらしい
ちなみにお父さんは私が小さい頃に病気で亡くなった。2人暮らしなのでお母さんがいないと私1人になってしまう。
「えーなんで誰か知らない人ととすまないといけないのぉー」
「知らない人じゃなくて海斗くんよ。」
「いや、だから知らないって」
「まぁーまぁーいいじゃない。だって海斗くんと一緒に住んでくれるならお母さん安心だし、家事を陽葵がやれば社長も安心じゃない。社長心配だったんだって。お手伝いさん雇うって言ってもいいって言って、ちゃんと生活してるか…」