陽菜乃side


今日はお兄ちゃんの後輩がくる日


お兄ちゃんとは1歳差だから、同い年だけど、
正直会いたくない


悪い人じゃないんだろうけど、やっぱり男の人は怖い


まあ、挨拶したらすぐ部屋に戻れば大丈夫でしょ


「ただいま」



『おかえりなさい』


お兄ちゃんが帰ってきたみたい。


ってことは、挨拶に行かないと行けない…!


「挨拶だけしてくれるか?」



『分かった。下にいるんだよね?』



この家は私とお兄ちゃんの部屋は2階にあって、リビングとかが1階にあるんだよね


2人だと広すぎるくらい


「ありがとな。下にいるから行くか」



『うん』



はあ…行きたくないけど、お兄ちゃんからのお願いだし、するって言っちゃったからな。


行きますか


「律、妹の陽菜乃だ。ほら、陽菜乃!」



私は今、お兄ちゃんの後ろに隠れてたんだけど、やっぱダメみたい


『こんにちは。栗原陽菜乃です』



これでいいでしょ


「こんにちは。拓海先輩の後輩の杉本律です
よろしくね。陽菜乃ちゃんでいいかな?」



『好きにしてください。お兄ちゃん、もう戻っていい?』


「いいぞ。ありがとな。後でなんか言うこと聞いてやるよ」



『いいよ。楽しみにしてるね』



「軽めで頼む」



『あはは。どうしようかな。まあ、じゃあね』



「おー」



部屋戻ってきたんだけど、お兄ちゃんが言うこと聞いてくれるって!


軽いのって言われたしなー


嫌われない程度で…


どうしよっかな


最近寝れたなかったしな


うん、そうしよう





陽菜乃sideend