「その……お二人は本当に、宮中に来るのが嫌いなんですね……」
「本当は俺達来るつもりなったのに、東宮様に無理矢理来いと言われてな……」
うん、それは知ってる。
だって、邸でも送られてきた実兄である東宮様の文をさらーっと見流したあと、心底イヤそうに顔を歪ませてたし。
さらには、その文を折り紙にして鶴を折り、ひとしきり遊んだあと、その辺にポイっとごみのように投げ捨てていたし。
その無惨な姿になってしまった東宮様からの文を慌てて拾い上げ、折られた鶴を広げるべきか、そのままの姿で大切に保管するのか、本当に悩んだから記憶に新しい。
むしろ、あんなことされたら、誰だって忘れられないよね。
だって、下手したら不敬罪で左遷まっしぐらだから。
良かった、本当に。
東宮様とお二人の兄弟仲が、本当に良くて。
だから、ある程度は許容範囲らしい。
むしろ、東宮様はそんな手のかかる弟達でも可愛くて仕方ないのか、すごくベタ甘ですよ。
お二人にだけしゃなく、妻の彩希にもよく、国宝級の高価すぎる贈り物が届くし。
毎回、心臓止まりますから。
出来れば、もっと安価で使いやすい物を選んでいただけると、彩希は嬉しいです。
「本当は俺達来るつもりなったのに、東宮様に無理矢理来いと言われてな……」
うん、それは知ってる。
だって、邸でも送られてきた実兄である東宮様の文をさらーっと見流したあと、心底イヤそうに顔を歪ませてたし。
さらには、その文を折り紙にして鶴を折り、ひとしきり遊んだあと、その辺にポイっとごみのように投げ捨てていたし。
その無惨な姿になってしまった東宮様からの文を慌てて拾い上げ、折られた鶴を広げるべきか、そのままの姿で大切に保管するのか、本当に悩んだから記憶に新しい。
むしろ、あんなことされたら、誰だって忘れられないよね。
だって、下手したら不敬罪で左遷まっしぐらだから。
良かった、本当に。
東宮様とお二人の兄弟仲が、本当に良くて。
だから、ある程度は許容範囲らしい。
むしろ、東宮様はそんな手のかかる弟達でも可愛くて仕方ないのか、すごくベタ甘ですよ。
お二人にだけしゃなく、妻の彩希にもよく、国宝級の高価すぎる贈り物が届くし。
毎回、心臓止まりますから。
出来れば、もっと安価で使いやすい物を選んでいただけると、彩希は嬉しいです。