あたしと永思サンは車の外に出た…。


そこで、あたしの目に映ったものは…ありえない豪華な建物…。



「なんですか?この建物…。 というか…どこですか?」

「あれ? 君知らない?
 たしか、先週の金曜日ぐらいに案内されたと思ったけど…」

「あの…多分、サボりました。」

「あぁ。 じゃぁしょうがないね。   
 じゃぁ改めて紹介しとくよ。 ここは俺達生徒会専用の校舎だよ。」






………。     


あたしの通ってる校舎はもっと普通ですが…。

なぜ、ここだけ、こんなに豪勢なのでしょう?


という質問に誰も答えてくれるわけもなく。



無理やり話を合わせた。

「―――で、こんな所にあたしを連れてきて何をしようと?」




「ゴメン。詳しいことはよく分からないんだ。  
 でも会長が連れて来いっていうから…。 だから、こっち来てッ!」



グイッ!!



――――あたしの手を引っ張った永思サンは生徒会校舎の4階(最上階)の一番奥の部屋まで歩き、「どうぞ。」 と扉を開けた。