「わざわざ記億までしてくれて、どーも。  

  ―――で。あたしを何処へ連れて行く気ですか?」

期待はずれの回答に未だあまり納得できないあたしはぶっきら棒に答える。



「―――それは、着いてからのお楽しみという事で。 
 あと30分ぐらいで着きますから。」

変な所ではなさそうだけど…運転手サンは執事みたいな人だし…。


永思サンはなんか信じれそうな気がする…。




そう考えるとまた、あたしに睡魔が襲ってきた。



―――眠ッ…。   







まぁ、いいか。




そう思い、あたしは到着場所に疑問を持ちながら眠りについた―――。