―――ガチャ。 


「誰ですか? 今親いないんで、また後にしてもらえますっ?!」

イラつきながら、うつむいて答えるあたし。




「あの。―――神咲 麗華サンって此処の家にいます?」







――――は?    あたしに何の用?


しょーがないと思い、顔を上げると…。







高校初日に家の近くであたしとすれ違った、カッコ良い人に似てる…。





「あ、あの…。 あたしが麗華ですが…。  何か用…ですか?」

「君っ?!  ちょっと来てっ!!!!」







なぜか急に腕をつかまれ、高級車に乗せられた―――。