「そうだ叶井さん、言い忘れていました。あまりに暇だったので、待っている間に寝室に良い夢が見られる魔法をかけておきましたよ。なので、今夜はきっと素敵な夜になると思います!では、おやすみなさい」
「…………はあ!?ちょっと、勝手に入ったの!!」
「ちゃんとドアの外からかけましたので、ご安心を」
男が手を放すと、ドアが閉まる。
まだ言ってやりたいことがあったのだが、最早閉まってしまったドアに向かって叫んでも疲れるだけというか、空しいだけだ。
だから代わりに、深々とため息をつく。
とりあえず、忘れないうちに鍵をかけに行こうと腰を浮かせたところで、ガチャンと鍵が閉まる音がした。
あの男が本当に合鍵を作っていないのだとしたら、魔法を使って鍵をかけてくれたのだろう。あの男は今間違いなく、ドアの外に居るわけだし。
それでも、一応確かめには行く。
ちゃんと鍵がかかっていることを確認し、念のためチェーンロックもしたところで、ドアスコープを覗いてみる。
見えるところに男の姿がないことを確認した後で、深々とため息をついた。
「……今日も疲れた」
「…………はあ!?ちょっと、勝手に入ったの!!」
「ちゃんとドアの外からかけましたので、ご安心を」
男が手を放すと、ドアが閉まる。
まだ言ってやりたいことがあったのだが、最早閉まってしまったドアに向かって叫んでも疲れるだけというか、空しいだけだ。
だから代わりに、深々とため息をつく。
とりあえず、忘れないうちに鍵をかけに行こうと腰を浮かせたところで、ガチャンと鍵が閉まる音がした。
あの男が本当に合鍵を作っていないのだとしたら、魔法を使って鍵をかけてくれたのだろう。あの男は今間違いなく、ドアの外に居るわけだし。
それでも、一応確かめには行く。
ちゃんと鍵がかかっていることを確認し、念のためチェーンロックもしたところで、ドアスコープを覗いてみる。
見えるところに男の姿がないことを確認した後で、深々とため息をついた。
「……今日も疲れた」