「叶井さん、これとかどうですか?」

「激辛ソース……って、大丈夫なの?命の保証は致しませんって書いてあるけど……」


お昼を食べ終えて地下に向かうと、男は普通の食料品売り場ではなく、変わった食料品が置いてある売り場で足を止めた。


「じゃあこれは?」

「激酸っぱソース……。ねえ、何で“激”って付いた物ばっかりなの」


最初に見せられたのは、そんな物一体どこで使うんだと言いたくなるような激苦ソースだったし、激甘ソースも手に取っていた。


「もういっそ、激ソースシリーズを全種類贈るというのはどうでしょう。ほら、全種セットっていうのが売っています」

「激旨以外の使い道がさっぱりわからないけどね」


けれど男は、どこの売り場を見ていた時より興味津々だ。


「使い道ですか?こういう物から、案外良質な魔法薬が作れたりしますよ」

「ちょっと!」