するとリサが顔をあげてこっちを見た。 ドクッっと心臓がなるのが聞こえて、目を逸らした。 そのまま、ゆきに引っ張られて、先を進む俺たち。 (あいつらって、付き合ってんのかよぉ。) そう思うと、胸が苦しくなってきた。 それにイライラも増してきた。 「ゆき、悪いっ。用事思い出したから、また今度にしてくれっ。」 そう言って寮へと走って引き返した俺。