「橘先生、おはようございます!」


「おー、おはよー。」


わたしの毎日は、国語研究室にいるこの無気力な先生に挨拶をしに行くことから始まる。


「先生、今日もブラックコーヒーですか?
こんなに苦いのによく毎日飲めますね。」


「三井サンはまだ子供だから、苦さの中にある旨みに気づかないんだよー。」


また子供扱い……。


こんな感じでいつも適当にあしらわれて正直むかつく、けど


わたしの好きな人。