この度は、家庭科の授業を、パートナーで行わず、且つ作品を完成させることができず、申し訳ございませんでした。授業へ向かう前、クラスメイトの本田くんと正面衝突をしてしまい、その拍子に封筒が──
「はあ…。」
無意識のうちに溜息をついてしまった。
家庭科の授業があった日の3日後、僕、真島くん、本田くん、湖川さん、桃野さん、陽芽さんは、反省文を書かされることになった。
理由は、授業中に作品を完成させることができなかったからだ。いや、正確には、真島くんと陽芽さんは、完成させていたらしいが、パートナーと一緒ではなかったという理由で、失格となったらしい。
「あ〜!面倒臭ぇ!何で俺がこんな事しなくちゃいけないんだよ!!」
本田くんが嘆く。見ると、紙には、『この度は』しか書かれていなかった。反省文の文字数は、800字だ。このままではまだまだ先が長いだろう。
「それは懸くんの台詞じゃないよ!皆、貴方のせいで反省文を書かされてるんだから!」
陽芽さんが突っ込んだ。
「だってよぉ、蛍貴が好きすぎて止まれなかったんだよぉ!昔からの付き合いだっていうのに、俺より真島を選びやがって!」
「悪かったな。」
「広大くんも謝らなくていいから!」
「あーあ。何も上手くいかねぇ。俺、お陽芽と玩具作りたかったのに〜。」
「私でごめんなさい…。」
「ももちゃんも謝らなくていいの!悪いのは懸くんなんだから!!」
「だってね…、授業中、本田くんに、『お陽芽が良かった。』って、トータル57回も言われたんだから…。」
言われたことがショックだったのは分かるが、まさか、数まで数えているとは…。
「はあ…。」
無意識のうちに溜息をついてしまった。
家庭科の授業があった日の3日後、僕、真島くん、本田くん、湖川さん、桃野さん、陽芽さんは、反省文を書かされることになった。
理由は、授業中に作品を完成させることができなかったからだ。いや、正確には、真島くんと陽芽さんは、完成させていたらしいが、パートナーと一緒ではなかったという理由で、失格となったらしい。
「あ〜!面倒臭ぇ!何で俺がこんな事しなくちゃいけないんだよ!!」
本田くんが嘆く。見ると、紙には、『この度は』しか書かれていなかった。反省文の文字数は、800字だ。このままではまだまだ先が長いだろう。
「それは懸くんの台詞じゃないよ!皆、貴方のせいで反省文を書かされてるんだから!」
陽芽さんが突っ込んだ。
「だってよぉ、蛍貴が好きすぎて止まれなかったんだよぉ!昔からの付き合いだっていうのに、俺より真島を選びやがって!」
「悪かったな。」
「広大くんも謝らなくていいから!」
「あーあ。何も上手くいかねぇ。俺、お陽芽と玩具作りたかったのに〜。」
「私でごめんなさい…。」
「ももちゃんも謝らなくていいの!悪いのは懸くんなんだから!!」
「だってね…、授業中、本田くんに、『お陽芽が良かった。』って、トータル57回も言われたんだから…。」
言われたことがショックだったのは分かるが、まさか、数まで数えているとは…。