「いただきます」

「いただきます」




「アツ…」


彼女が笑った


「変わらないね
絶対、最初にアツ…って言うよね」



「で…
ちゃんと、フーフーしな、りっくん
て、言われるんでしょ」



目が合った


かわいい…



「言ってよ…」



「え…?」



さっき会ってから

一度もオレの名前呼んでない



「呼んでよ…りっくん、て…」



また、呼んでよ

りっくん…て




「…りっくん…」



ドクン…



5年前のオレと同じ気持ちになった


身体が熱くなった