戻って来た梨花さんはメイクを落としてた



「あれ?出掛けないの?」



「うん、予定なくなっちゃった…」



「あ、じゃあ、オレと…」



「りっくん、帰って…」



「え…
だって、予定なくなったんでしょ…」




梨花さんは冷蔵庫に入ってた箱を

そのままゴミ袋に捨てた



「なに、捨てたの?」



「…」




鍋のロールキャベツも捨てようとした



「待って!
捨てるなら、オレに食べさせてよ!」



梨花さんの手首を掴んだ



「りっくんのために作ったんじゃないから!」



そんな言い方…