「暗いし家まで送る。」
教室を出れば、またいつも通り。
さっきのことなんてなかったかのように気だるげに歩く。
家まで送るっと言った彼は本当に家の前まで送ってくれた。
何か話すわけでもなく、たまに一言・二言話すだけだったけど、沈黙は気まずいものではなかった。
彼の隣は居心地がよかった。
『家まで送ってくれてありがとう。』
そう言って笑ったら「別に」と授業の時と同じ答えが返ってきて、彼は歩いてきた道を戻っていた。
素っ気なくて無愛想、だけど優しい彼の背中を見つめて無意識に唇に触れていた。
教室を出れば、またいつも通り。
さっきのことなんてなかったかのように気だるげに歩く。
家まで送るっと言った彼は本当に家の前まで送ってくれた。
何か話すわけでもなく、たまに一言・二言話すだけだったけど、沈黙は気まずいものではなかった。
彼の隣は居心地がよかった。
『家まで送ってくれてありがとう。』
そう言って笑ったら「別に」と授業の時と同じ答えが返ってきて、彼は歩いてきた道を戻っていた。
素っ気なくて無愛想、だけど優しい彼の背中を見つめて無意識に唇に触れていた。