「ここわからないぃぃ」
「さっきやったここの公式使えばいけるよ」
 勉強会をやって驚いたのは成績が悪いと言っていた橋本君は実は私よりも
頭がいいのではと思えるほどすらすらを問題を解いて凛の先生をしてくれている。
「橋本って頭いいのな」
「悪いよ。めっちゃ」
 凛が睨みつけいるけど橋本君は気にせず課題を進めていく。

「この学校、図書室あったのな」
「それな」
 凛と今井君の集中力が切れ始めたのか雑談が始まる。
 図書室には私たちしか利用していないから広く感じる。
橋本君はトイレといって席を立ってしまったためちょうどいいかなと思い私も休憩する。
「てか、今井と橋本っていつからの知り合いなの?」
「高校。気づいたら一緒にいた」
「彼女は」
「は?」
「彼女だよ」
 ドキドキと心臓が鳴る。
「いない、けど気になる子はいる」
 そういった今井君と目があった気がするけどすぐ外れたから気のせいだろう。
少しでも期待をしてしまった自分が憎い。今井君が私のこと思ってるわけないのに。
 それでも気になる子はどんな子なのだろう。きっととても綺麗な子なのだろう。
「どんな子?」
「……周りの女子とは違う子」
「範囲ひろ」
 いつも周りにいる可愛い子たちじゃないのか。他に女子と話してるところ見かけないけど
そんな子がいるのか。