塾に行くことが待ち遠しかった。

 学校の時計をずっと目で追い、学校が終わった瞬間、数学の試験結果をリュックに詰めてすぐに塾に向かった。

 電車に揺さぶられながらZ先生の反応を想像していた。

 今思えば明らかな変人だが、当時は本当に嬉しかった。
 



 そして塾につき、教室に入ってから私はZ先生に結果報告をした。

「先生、テスト返ってきたよ」

「え、どうだった?やばい?」

「まあやばいです、いろんな意味で。見ますか?」

「うん、見たい。」