ー結果は。ー





 63点。





 30点の二倍どころか、わずかではあったがZ先生の目標である60点を上回っていた。一瞬、36点の間違いではないかともう一度点数を見かけした。

 間違いない、63点。・・・63点!!!

 気がついたら悲鳴をあげていた。


 クラスメイトがびっくりして皆自分に視線が集まる。

 我に帰り、テスト返しをしている先生の方を向いた。

 あの熱血な数学の先生は暖かい眼差しで私の目を見てかすかではあったが微笑んでいた。

 やった・・・やった!!!Z先生、私、ついにZ先生の目標まで超えちゃったよ!

 学校での試験の解説中、嬉しくてずっとにやけていた。

 それを見て私よりも元々点数が高かった友達が少し悔しそうな顔をしていた。