そして一週間ほどして数学の試験結果が返ってきた。
40点取れてたらそれでいい方だ。
Z先生が目標設定をしたとはいえ、私は30点以上取れればいいと言ってきた。だから高い点数は期待しない。
解きごたえはあったとしてもあの地獄の二学期期末試験の様な期待の裏切られ方をしたくなかったのであえて高望みはしていなかった。
そして休み時間が終わった直後の五時限目。数学の試験が返ってきた。
次々にクラスメイトの試験結果が返っていき、皆一喜一憂していた。
たかが期末試験、されど期末試験。
別に進路に関連することではなかったがZ先生に支えれたこの三学期期末試験は
私にとっては運命の結果発表だった。
「次、D村さん。」
私の名前が呼ばれた。早く結果が見たいという気持ちと二学期期末試験のトラウマで見るのが怖いという両方の思いに押しつぶされながら結果を受け取った。
結果を先生から受け取る瞬間がまるでスローモーションの様だった。
席に戻り、落ち着いて深呼吸をする。他のクラスメイトが自分たちの試験結果について騒いでいる中、ゆっくりと試験結果を開けた。