妙な感情に支配されて、頭脳が停止してるようで実はフル回転していた。



珍しく私と相沢くんが同じ休日なこと。
マックで偶然相沢くんに会ったこと。
声をかけたら凄く驚かれたこと。
一緒にバイクに乗ったこと。
恋人つなぎのまま歩いてること。
今日は相沢くんの誕生日と聞いたこと。
電車内から相沢くんの彼女を見たこと。
相沢くんがいつもより笑顔で饒舌なこと。



そして、
免疫が無くて恥ずかしがる私と違って、手を握る相沢くんの平然と手馴れた行動。



手馴れてる相沢くんに軽くショックを受けてる自分。

彼女の代役の自分。

こうやって余計な事を色々と考えてる自分。



手を繋いでいるのに泣きたくなってきた自分の感情がわからなかった。