* * * * *
バイトが休みの日曜日。
早起きして朝の6時に家を出ることにした。
いつものマックは……
相沢くんとの待ち合わせ場所だから行けない。
図書館が開くまで時間を潰すには駅前のマックに行くしかない。
そう考えながら家の玄関をそっと出て鍵をかけようとした時だった。
「おはよう咲季」
聞こえた声に驚いて振り向くと
そこには相沢くんが立っていた。
……………なんで?
まさかこんなとこで相沢くんに会うとは思わなくて呆然と見つめていた。
「ごめん。どうしても話したかったから待ち伏せしてた」
………… 一体何時からいたの?
早朝でもまだ暑いこの時期に外でどれだけ待っていたの?
そこまでして私に会おうとしてくれたと思ったら胸が絞めつけられた。
呆然と見つめていたら相沢くんが手を伸ばして私の腕を掴んで引き寄せた。
気付けば相沢くんの腕の中。