今日はバイトは無い。用もない。

夜に彼女が来るだけ、それまで退屈だなまだ寝る訳にはいかない。

冷蔵庫から缶コーヒーを取り出す。朝と同様一気に飲み干す。

苦い。

これ美味しいと思って飲んでる人はいるのだろうか苦いだけだ、僕はただの眠気防止に飲み干す。

そしてYouTubeを見ながら時間をつぶす事にした。

ボーと。睡眠と現実の間にいた。勝手に再生されてる動画を開いた記憶はない。

何時間たっただろうか


そっとソファに腰を下ろしているとチャイムがなった。彼女だ。

「おつかれ」

「お疲れ様」

ロックを外すと彼女は慣れた手つきで冷蔵庫に飲み物と食料品を分けて入れる。

「ありがとう」

「飲む?ハイボール」

「ありがとう」

「寝つき悪いって言ってたからさ」

「うん、ありがとう」

優しさに感動すら感じたが、嬉しさと反面、彼女に自分が夢の中で怯えてる姿はあまり見られたくないものだ。