授業は退屈な物だ。

基本は板書を自分のノートに写す作業、テストも丸暗記すれば点数は取れる。

しかし必修科目だから出るしかない。

退屈だ。

僕にとってこの時間は睡魔との戦いだ。

とても苦しい。

最近気がついたが昼間にはアイツは現れない。

夜一人で寝ている時に出会う、何故だろう、特にストレスのかかる事はしてないはずなのに

眠い。

肘を立てて自分の頭を支える。

板書をひたすらに移す作業は続けないといけない。

目を擦る。

眠い。

シャーペンで腕を少し刺してみた。

痛い。

意識はここに戻ってきた。荒療治だが仕方ない。僕はまたひたすらにノートに書き写す作業に戻った。

普段は長くは感じないこの90分も僕には永遠に感じた。

教授の話も一定で優しくまるで子守唄のように聞こえた。

もう限界だ。

僕はそのあとの記憶はない。

気づけば昼の時間を知らせるチャイムがなっていた。