はっと目が覚める。

苦しい。

寝不足だ。寝汗も滴る。行きも荒い。

休みの日ならまだ眠りにつきたいが。

今日は卒業に必要な単位の授業がある。

大学に行かなければならない。

私はパンをを2枚袋から出しトースターに突っ込んだ。

パンが焼き上がるのを待つ間に冷蔵庫に入れて置いた缶コーヒーを取り出す。

眠気覚ましに一気に飲み干す。

苦い。

丁度よくパンも焼きあがる。

トースターから取り出していちごのジャムを塗りたぐる。

すると白のキャンバスは朝日も交えて赤く艶やかに色めき立つ。

しかし寝起きのせいかかじってもあまり味がしない。

それでも構わない。空腹をしのげればいい。

かじる。音を立ててかじる。微々たる美味を味わいながら

テレビに目を通すと朝の爽やかなニュースが心を落ち着かせる。

朝のニュースはいい。あまりエグいのをやらないからだ。

夕方や夜のニュースは見れたもんじゃない。

感受性豊かな僕は打たれ弱い。ニュースにはそういう力がある。

だから朝のニュースだけ見ることにしている。

食事を終え、歯を磨く。洗面台に映る自分自身は自分でも分かるほど衰弱していて大きな黒いクマが出来ている。

ため息がこぼれる。

何時になったら終わるのだろう、何時になったら解放されるのだろうか

早くどうにかしたい、この日々を

自殺をする人間はもしかしたら同じ夢を見ているのでは無いだろうか

不安になる。

この地獄から開放されるなら死という選択肢も見えてくる。