空っぽの瑠衣の席を見ながら大きくため息を吐く。

そんな自分の頬を軽くたたき杏奈は仕事を始めた。





~♪

その時、静かな社長室に響く音で杏奈の携帯電話の着信音が鳴り響いた。

瑠衣かもしれないと心のどこかで思いながら慌てて携帯電話のディスプレイを見る。

そこに表示されている文字を見て、杏奈は全身が震えた。