仕事でも瑠衣が必要だと探し始める前に、その資料を用意したり、瑠衣の考えの先を見通して準備をするよう心掛けた。

徐々に瑠衣が考えていることが分かるようになってきている杏奈に、瑠衣は驚くことが多かった。

多忙な瑠衣に比例して、杏奈の仕事も忙しくなっているのに、明らかに医学や薬学の専門的な知識を身につけ始めている杏奈。
英文で埋められた書類を杏奈が理解した時にも瑠衣は驚いた。

多忙な瑠衣を心配する杏奈を、同じように瑠衣も心配していた。

杏奈が食事を抜かないように、杏奈が好きそうなものを外出先で買って戻ったり、帰りは遅くなると必ず杏奈を自宅まで送るようにしている。

お互いにお互いを支え合いながら毎日を過ごしていた。