杏奈の言葉に少し驚いたように杏奈の方を見た瑠衣。

でもすぐにその顔に笑顔が広がる。

そして、扉を開けて止まっている杏奈の横を通る時「一緒に行こう」と杏奈の耳に聞こえる声で告げた。



会議室の中には大きなステージがあり、ライトで照らされている。
社員が100名以上すでに待機している会議室。

その中に颯爽と進みだしていく瑠衣の背中は5年前よりもたくましく、凛々しく、大きく見えた。

杏奈も瑠衣の後ろをついて行く。



まるでまだ見えない未来に進んでいくかのように二人は感じていた。