瑠衣は寝息を立て始めた杏奈に気づくと、杏奈を起こさないようにそっとテレビと部屋の明かりを消した。
ソファの上で、杏奈の体がソファから落ちないように抱きしめなおすと自分の方へ体をすり寄らせて「んー」と小さくうなる杏奈。瑠衣は杏奈が起きないように気をつけながらも、抱きしめる手に力を込めた。

「おやすみ」

額に口づけをおくり、瑠衣は杏奈を抱きしめたまま目を閉じた。





「んっ・・」
杏奈が目を開けると、すぐそばに瑠衣の寝顔があった。

ソファで抱きしめられたまま寝ていた杏奈。
瑠衣の体に、杏奈は完全に包み込まれている。