「杏奈」
「はい?」
急に距離が近くなり、杏奈は瑠衣の方を見る。
瑠衣は杏奈の頬に触れながらまっすぐに杏奈の方を見た。

「愛してる」
「・・・え・・・?」
お互いの想いはしまい込もうと、言葉はなくてもいつの間にか二人の約束のようになっていたはずだ。杏奈は瑠衣からの言葉に目を見開いた。

「もう我慢したくない」
「・・・何言って・・・」
「この気持ちに正直でありたい。」
「・・・瑠衣?」
「愛してる。一緒にいたい。そばにいたい。そばにいてほしい。」
戸惑う杏奈に、瑠衣は全く動じずに言葉を続ける。

「愛してる。離れている間も想いは膨らむばっかりで、再会してからもどんどん大きくなってる。」
「・・・」